大切なカーペットや絨毯にマジックのインクをつけてしまってガッカリした、なんて経験はありませんか?
お子さんのお絵かきがエキサイトして、気づいたら大惨事に、なんてこともあるかもしれません。
そこで今回は、カーペット・絨毯についた油性マジック汚れの落とすのに効果的なアイテムを徹底的に解説!
油性だからもうだめだ…と諦める前にぜひ試してみてくださいね。
- 油性マジックに重曹は効果が薄い!
- 100均で買えるあのアイテムが効果抜群!
- デメリットもあるので要注意!
- 洗濯表示を確認し、状況に応じてプロに頼もう
油性マジック汚れの特徴は?
カーペット・絨毯についてしまった汚れを綺麗に落とすには、汚れの特徴を知るのが近道です。
考えただけでも大変そうな油性マジックの汚れを、性質で分類してみましょう。
- 水溶性 ← 水性マジック
水で溶け、比較的落としやすいシミ(コーヒー・お茶など) - 脂溶性 ← 油性マジック
油分を含んだシミ(カレー・ファンデーションなど) - 不溶性
水・油に溶けない頑固なシミ(墨汁・サビなど) - 混合系
水溶性と脂溶性が重なった、非常に頑固なシミ - たんぱく質系
たんぱく質を含んだシミ(血液・汗など)
私たちのイメージするマッキーやマジックインキなどの油性マジックは、厳密には「油性染料マーカー」に分類されます。
主に染料を石油系の揮発性有機溶剤に溶かして作られたインクを使用しており、取るのが難しいシミであることがわかります。
油性マジックの成分は?
油性マジックは、基本的に以下の成分から成り立っています。
- 溶剤(石油系)
役割:インクを早く乾かす - 着色剤(染料)
役割:色を付ける - 樹脂
役割:成分どうしをつなぎ合わせる - 添加剤
役割:色の定着を助けたりする
汚れを落としたいと思った時に考えるべきは、溶剤と樹脂。
つまり、油性マジックの汚れを落としやすくするには、油や樹脂を溶かす性質のある物質を使うのが効果的なんです。
重曹やクエン酸は油性マジックに効果がない?
重曹やクエン酸は、お掃除に役立つ天然の万能アイテムとして知られています。
しかし、結論から言うとこの二つは油性マジックの汚れに対して効果的ではありません。
普通の汚れであれば、その汚れの反対の性質を持つ物質によって中和反応を起こすことで汚れを取りやすくすることができます。
弱アルカリ性の重曹は酸性の汚れに、酸性のクエン酸であればアルカリ性の汚れに、それぞれ効果があると言えます。
しかし、油性マジックの場合は単なる油ではなく、色落ちを防ぐための添加剤が使われているため、中和反応だけでは落としきることができないのです。
では、油性マジックを最も効果的に落とせる、身の回りのアイテムはなんなのでしょうか?
油性マジックにはクレンジングオイルか除光液!

カーペット・絨毯についた油性マジックの汚れを落とすには、ずばりクレンジングオイルか除光液を使うのがおすすめです!
どちらも油汚れを落とすことに特化したアイテム。
100均でも売られており、比較的簡単に手に入れることができます。
油性マジックの汚れに効くメカニズム
油性マジックのような強力な脂溶性の汚れを落としやすいのは、同じく油性の溶剤か、油や樹脂を溶かす性質のある物質。
精製された油であるクレンジングオイルは、油性マジックと溶け合い、染料を落としやすくしてくれます。
また、アセトンという有機化合物が主原料の除光液は、マニキュアのような定着性の高い物質を落とせるほど、油や樹脂を強力に分解するはたらきがあります。
【カーペット】・絨毯×油性マジックの汚れ
- 油性マジックに重曹は効果が薄い!
- 100均で買えるクレンジングオイルと除光液が有効!
- デメリットもあるので要注意!
- 洗濯表示を確認し、状況に応じてプロに頼もう
今回は、カーペットや絨毯についた厄介な油性マジックを落とすのに効果的なアイテムをご紹介してきました。
100均で手に入れるアイテムで、諦めかけていた油性マジックの汚れを落とせるかもしれないのは嬉しい発見ですよね。
次回は、この二つの秘密兵器を使った油性マジックの落とし方を具体的にご紹介します。
注意したいデメリット・リスクについてもお伝えしますので、要チェックです!